20120925

色々な特撮でたまに出てくるアレ

特撮番組で時折見かける「敵組織が世間に広めた●●によって子どもの素行がおかしくなり、ヒーローが問題解決に乗り出した結果●●は撲滅されて平和が戻る」っていう展開。
(●●の部分にはゲームとか流行歌(決まって若いアイドルやバンドの)が入ります。)

作品として、というより創作者の姿勢として、はっきりいって下品に感じます。

「こんな展開やあんな表現は規制によって不可能、台詞だってあれやこれといった言葉はもう使えない」っていうのが特撮の現状だそうですが、結局冒頭のようなものを発信し続けた結果がこれなんだと。

子どもたちに流行の●●が悪影響を~っていう言説も空気も、昔から社会にあったんだと思います。
が、 それは特撮だって同じだったんじゃないでしょうか。
暴力的だとかなんとか。

そのうえで、自分たちが手がけて世に出しているものは一見乱暴なものだが本当はそこに意味や意図がある!と主張しながら冒頭に書いたようなドラマを作ってしまう、あれらは軽薄で有害でしかないと言い切ってしまうことはただのダブルスタンダードです。
表現規制が厳しくてやりたいことがやれないって、自業自得に感じます。
ブームなんか関係ないと、薄っぺらい流行を守るために闘うヒーローがいてもよかったのに。

規制をかけるほうにとっては「仲間内」の切断行為なんかまったどうでもいいわけですから。
あいつらとは違う!はいっそ墓穴でしかありません。

勿論、こういった媒体同士の格付けは各メディア間のどこにでもあるわけですが
ちょうど少し前、製作現場の規制の現状みたいなものがツイッターで話題になっていたこともあって思い出したのでした。